夢に手を挙げ続けて―京都から世界へ
俳優|こばやし あきこ さん
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生活科学部 食物栄養科学科 教授
学生支援部長
家政学部 食物学科(現 生活科学部 食物栄養科学科) 1988年卒
小切間 美保 こぎりま みほ
自分で考え判断し 歩んでいく力を育てたい
徳島県出身。研究テーマは「成長期の栄養摂取状況と食育、高齢期の栄養管理」。科学的根拠に基づく論理的な思考と自分の言葉で伝える力を重視し、学生一人ひとりに向き合いながら指導に取り組んでいる。

薬学部 医療薬学科 6年
佐美 亜紗妃 さみ あさひ
研究の楽しさに気づくことができました
岐阜県出身。4年次2月から6カ月間、地元医療機関での病院・薬局実務実習「ふるさと実習」を経験後、患者さんの治療の選択肢を増やしたいという熱い思いで卒業研究に取り組んでいる。

生活科学部 人間生活学科 4年
濵田 向日葵 はまだ ひまり
素直に意見を言い合える大切な仲間ができました
熊本県出身。服飾を専門としながら、衣食住を横断した学びと中学・高校の家庭科教諭をめざし教職課程を両立。仲間と切磋琢磨しながら、忙しくも楽しく充実した学生生活を送っている。

学芸学部 国際教養学科 4年
藤堂 心櫻 とうどう こころ
幅広い視野を築く多様な出会いと学びを得られました
兵庫県出身。2年次秋から1年間ニュージーランドに留学。国際教養学科での学びや、留学で得た、幅広い視野と主体的に挑戦する姿勢を生かし、現在は就職活動に意欲的に取り組んでいる。

小切間:本日は創立150周年を機に、最終学年を迎えた皆さんと一緒に、改めて「同女らしさ」についてお話ししたいと思います。私は生活科学部食物栄養科学科で指導を担当するとともに、幼児・学童・思春期の栄養摂取状況と食育に関する研究に取り組んでいます。学生支援部長もしていますので、他学部の皆さんにもお目にかかったことがあるかもしれませんね。また、私自身も本学の卒業生ですので、皆さんのお話を聞きながら、受け継がれてきた「同女らしさ」を一緒に考えていきたいと思っています。

佐美:薬学部医療薬学科6年次生です。岐阜出身で京田辺キャンパスの近くに住んでいます。4年次の2月から5年次にかけて、8カ月間、地元医療機関での病院・薬局実務実習として飛騨高山での「ふるさと実習」を経験し、現在は京都で卒業研究に取り組んでいます。
藤堂:学芸学部国際教養学科の4年次生です。2年次の秋から1年間、ニュージーランドに留学し、今はその経験を生かしながら就職活動を進めています。兵庫出身で、私も京田辺で一人暮らしをしています。


濵田:私も熊本出身なので、在籍している生活科学部人間生活学科のある今出川キャンパスの近くに下宿しています。現在4年次生で、中学、高校の家庭科の教諭免許状取得をめざし、教職課程に励んでいます。
小切間:藤堂さんは、留学を経験して「同女らしさ」について改めて意識したことはありますか?
藤堂:例えば、ジェンダー平等などの問題について、同女ではみんなが問題意識を持っていて、自分の考えを素直に話しやすい環境が整っていると感じました。言語や国籍の違い、共学校であることなど、同女とは異なる環境での留学を経験したからこそ、同女らしさを以前よりも強く実感するようになりました。
濱田:私の場合は中学が女子校で、高校は共学校だったのですが、女子同士だとより“素”でいられますよね。また、人間生活学科はファッションや食にこだわりがあるなど自分の好きを追求している人が多く、毎日大学で友人と情報共有することが楽しいです。

小切間:女子大の良さであるとともに、同女では各先生方が学生を型にはめず、多様な意見を肯定的に受け入れる風土がありますよね。佐美さんは地元医療機関での病院・薬局実務実習で同女を離れてみて、感じることはありましたか?
佐美:実習に送り出していただくときから実習期間中も、先生が細やかにフォローしてくださって。一人ひとりへの手厚いサポートに改めて魅力を感じました。
濱田:本当にそう。私も先生方が一人ひとりを気遣ってくださることに感謝しています。私は調理・被服・住居の実習と教職課程との両立が大変なのですが、先生がその状況を把握し、「大丈夫?体調に気をつけてね」とよく声をかけてくださるんです。こういった面は大学の規模も関係しているのでしょうか?
小切間:そうですね。大学の規模は”大きすぎず、小さすぎず”がいいのでしょうね。大きすぎると教職員と学生の間に距離ができやすく、小さすぎるとバリエーションがなくなってしまう。多様な学部学科や課外活動などで頑張っている学生を日々身近に感じ、刺激を受けられる同女の環境は大きな魅力ですよね。教職員のサポートが届きやすく、多様性もあるという点で、ちょうどいいサイズの大学なのかもしれません。
濱田:確かに、私も教職課程で高齢者施設や保育園での実習を経験したときに、「同女の学生なら安心する」と言っていただくことが多くて心強かったです。これも日頃の手厚い指導のおかげだと感じます。
小切間:実習先との関係という点では、管理栄養士専攻の実習でも同様に信頼をいただいています。先輩たちが長年誠実に取り組んできたからこそですし、その歴史を受け継いでいかなければなりませんね。
藤堂:私は国際教養学科に入学する際、英語力に自信がなくて、高いレベルの学生の中で友人ができるのか不安だったんです。でも、1年次の少人数・レベル別のクラスですぐに仲良くなれて、先生からも多くのサポートをいただき、留学にもチャレンジできました。 自分の世界が大きく広がるとともに自信につながり、今では人前で物怖じせず話せる力がつきました。
佐美:同女でのあたたかなつながりが、藤堂さんのチャレンジと成長の後押しになったのですね。お話を聞いて私も留学したくなりました!
藤堂:はい、ぜひ経験していただきたいです!
佐美:私も研究室での先生との距離の近さを日々感じています。学生を一人前の研究者として対等に扱い、ディスカッションの中で私たちが抱く疑問も肯定的に捉えて、親身に指導してくださいます。

藤堂:肯定してもらえることで、みんなが臆せず発言でき、活発な意見交換をしながら自分の考えを確立していけますよね。私は留学中、一緒に行った同女の仲間の存在が頼もしく、精神的な支えになりました。
濱田:私も同じです!教職課程の仲間とは普段はにぎやかにおしゃべりしているんですけど、いざ授業になるとガラッと表情が変わって真剣になり、率直にフィードバックしあえる仲なんです。励ましあい、互いに刺激を受けながら、成長できていると実感します。
小切間:私も在学当時、高校までとらわれがちだった学校内の評価や順位などから解放された感覚があったことを覚えています。少人数のあたたかな関係性の中で、「みんなでがんばろう」という雰囲気があり、すごく楽しかったですね。
佐美:学生同士のつながりという点では、同女には希望する新入生(リトルシスター)に、上級生(ビッグシスター)を紹介する制度がありますよね。私は岐阜から京都に来て不安だったのですが、入学前からビッグシスターに大変お世話になり、とても心強かったです。履修登録や定期試験、研究室の選択などの際にはいつも相談に乗っていただき、今でも一緒に食事に行くなど交流が続いています。そして、私も自分がしてもらったことを後輩につなげたくて、ビッグシスターとして活動しています。

小切間:わぁ、それは学生支援部長も務めている私としてうれしい限りですね。
濱田:私もリトル・ビッグの両方を経験しています!先輩・後輩で相談できる間柄を築けるのは同女の良き伝統ですし、こうした経験は社会でもきっと役立つだろうなと思います。また、私は寮生活を通しても、学科や学年を超えて多くのつながりを築くことができ、「独りじゃないんだ」という安心感につながっていますね。
小切間:私も在学中は寮生だったのですが、最近ホームカミングデーで寮の先輩から「あら、みほちゃんじゃない?」って声を掛けていただいて。時を経て再会できたことにすごく感激しました。こうしたつながりは、卒業後もずっと続いていく、人生を豊かにしてくれる財産だと感じています。では最後に、皆さんが同女での学びを将来にどうつなげていきたいと考えているかを、それぞれお聞かせください。
藤堂:国際教養学科ではさまざまなバックグラウンドを持つ仲間と意見を交わす機会が多く、物事を多角的・客観的にとらえる視点が養われました。また、英語だけでなく共通学芸科目を通して心理学や医療系など接点のなかった分野に興味が広がったこともうれしい成果です。社会に出ても視野を広く持ち、学び続けることで、さまざまな場面で最良の判断ができるよう成長していきたいです。
佐美:私は、人とのつながりを大切にする環境の中で、社会人としてのマナーなどが自然と身につきました。また、先生の親身な指導のもと、のびのびと自身のテーマを追究できる雰囲気が、研究の楽しさに気づかせてくれたと感じます。薬学の専門性をさらに高め、将来は患者さんの治療の選択肢を広げていきたい。そのために研究者をめざしたいという思いも芽生えています。

濱田:私は服飾造形のゼミに所属していますが、衣食住を横断した学びで、総合的な視点から考える経験を重ねることができました。将来どんな仕事に就いても、こうした力を有意義に役立てたいと考えています。また、仲が良いからこそ遠慮なく意見を言い合える仲間との出会いも一生の宝物ですね。

小切間:皆さんのお話を聞いていて、同女らしい学びや人と人とのつながりを大切にする伝統がしっかりと受け継がれていることを改めて感じました。私が日頃から授業で大切にしていることは、すべてを教えるのではなく、自分で考え、判断し、失敗をおそれず挑戦する力を育むこと。本日は、皆さんが日々の学びの中で、そうした自立と挑戦に向けた基盤をしっかり築いていることがうかがえ、とても頼もしく感じました。ありがとうございました。