ピアノとバトントワーリング、分野を越えて響き合う、学びと成長
学芸学部音楽学科演奏専攻 4年|林 賢美 さん
表象文化学部英語英文学科 2年|日栄 奈々香 さん
2025年度「同志社女子大学特別奨励賞」と「同志社女子大学栄光会特別賞」の両賞を受賞した、音楽学科 演奏専攻の林賢美さんと、英語英文学科の日栄奈々香さん。
ピアノとバトントワーリングという、それぞれのフィールドで活躍する2人が、日々の挑戦や支えとなった出会い、本学で広がった学びについて語り合いました。
INDEX
プロフィール
(学年は取材当時)

学芸学部 音楽学科 演奏専攻 4年
林 賢美 はやし さとみ
「10th International Moscow Music Competition 18歳~21歳 ピアノ部門」第1位をはじめ、国内外のコンクールで数々の賞に輝くなど高い評価を得ている。

表象文化学部 英語英文学科 2年
日栄 奈々香 ひえい ななか
バトントワーリングにおいて、「IBTF 2025 World Technical Baton Twirling Championship Twirl Team」第1位など、国内外の大会で優秀な成績を収めている。
自らの興味や夢がふくらむ
学びの環境に惹かれて
日栄:林さんは神戸市から通われていると聞きましたが、なぜ京都にある同志社女子大学を選ばれたのですか?
林:他大学の音楽学科のオープンキャンパスをいくつか巡る中、「ぜひここで学びたい」という確信が持てず決めかねていました。そこで、京都出身の母のすすめで、本学のオープンキャンパスに参加したところ、素晴らしい先生方や施設の充実した環境に加えて、高校での地域貢献活動の経験と重なった「音楽によるアウトリーチ」の授業に共感し、感銘を受け、入学を志望しました。独学で自信のない中、母と卒業生の叔母の助言や背中を押してくれたおかげで受験を決意しました。

日栄:どんな授業なんですか?
林:地域の小学校などでの演奏会を企画・実施し、音楽の楽しさを届ける授業です。高校での経験から音楽で社会に貢献したいという思いがあったので、強く心惹かれました。
日栄:音楽を通じて地域とつながる素敵な活動ですね。私も姉が同志社大学出身で、もともと本学にも親しみがあったのですが、決め手になったのは、高校3年の時に出場したイギリスでのバトントワーリングの大会です。バッキンガム宮殿やビッグベンなど歴史的建造物の素晴らしさに感動し、英語圏の文化への興味が広がったことが英語英文学科を志望するきっかけになりました。

緊張や不安という壁に向き合い、
見出した答えには共通点が

林:バトントワーリングの練習は毎日あるのですか?
日栄:3歳からバトンを始め、小学6年生の時から所属しているチームで週に6回、平日は夕方から3~4時間、週末はさらに長時間練習しています。
林:私も授業後の夕方から大学の門限までほぼ毎日ピアノを練習しています。教職課程を履修しているので授業数が多いのですが、空き時間もピアノに向かっています。お互い忙しいですよね。アルバイトはしているの?
日栄:朝の時間を活用して、コンビニエンスストアでアルバイトしていますよ。
林:一緒です!(笑)私は高校の頃からファストフード店でのアルバイトを続けています。時間の融通がきくので、早朝に勤務したり、授業やピアノの練習に時間が充てやすくて、土曜日には賄いが楽しみで高級割烹料理店でもアルバイトをしたりしています。神戸からの電車通学の時間は主にリラックスタイムにしています。
日栄:私は火曜日が完全にオフなので、大学の友人と必ず遊びに行ってリフレッシュしています!

林:バトントワーリングの活動で課題はありますか?
日栄:あります!練習を重ねていても、大会などで成果が思うように出せないことがあり、ずっと課題になっています。
林:わかります!緊張して、不安がどんどん大きくなりますよね。何か取り組んでいることはありますか?
日栄:本番でいつも通りの演技ができるよう、日々の練習から本番と同じような緊張感を持ち、一つひとつの練習に丁寧に取り組むことを心がけています。そして本番では、「いつも通りのことをするだけ」と意識し、練習の成果を発揮することに集中しています。
林:私は4歳からヤマハ音楽教室、小学1年生の冬から個人のピアノ教室に通いましたが、中学2年生の頃に挫折し、大学受験までピアノから離れていたことがあって…。入学後、そのブランクに苦しみ不安でいっぱいでしたが、恩師の特訓により、難曲に挑戦できるまでになりました。そんな中で大きな支えになったのが「自信なんてなくて当たり前。自信を持ってしまったら成長しなくなるよ」という恩師の言葉でした。そのおかげで、深く悩まなくなり、心から音楽を楽しみながら、自分らしい演奏を届けたいと思えるようになりました。
実は私も、本番では極度の緊張から練習通りに力を発揮できずにいたので、少しでも克服しようと、学内外のミニコンサートやストリートピアノで、積極的に人前で弾く経験を積んできました。そのおかげで実技試験やコンクールで緊張はあっても、以前より手応えのある演奏が出来るようになりました。

日栄:自分の技術面や出来栄えにばかり意識が偏ると、不安や緊張につながるということですね。先生の言葉にも勇気づけられますし、何より林さんも同じように悩みながら努力されていること知ってすごく励まされます!
のびのびと過ごす日々の中で広がる自らの世界
林:日栄さんも、英語英文学科での学びとバトントワーリングの活動を両立していてすごいなと思います。
日栄:少人数の授業が多いため仲が深まりますし、友人がバトントワーリングに興味を持って応援してくれることが、実は大きな力になっています。また、最近は「英語劇研究」の授業で舞台演出を考える機会があり、それが想像していた以上に楽しくて。「意外と私、得意かも!と発見がありました。授業を通して、自分の世界が広がっていることを実感しています。

林:バトントワーリングの「魅せる」ところが、ピアノ演奏との共通点でもありますね。
私も将来、教える立場になった時を見据えて、多様な生徒の心に寄り添えるようにと、他学科の心理学関連の科目を履修しました。枠にとらわれず、音楽以外の知見を広げられる環境にも魅力を感じています。そして何より、日々励まし合える演奏専攻の仲間の存在が、とても心強いですね。
日栄:飾らず、自分らしくいられる関係っていいですよね。これも女子大ならではの魅力かなと思います。

林:本当に!心を許して支え合える友人との出会いが、大学生活の一番の宝物になりました。
